モノのマジック
小さい女の子は駄菓子屋で売っているプラスチックの指輪に目をかがやかせていた。
お年頃になりバイトで稼いだお金で1万円の指輪をはめる。
社会人になり、ブランド品に心を躍らせる。
妙齢のご婦人になると、ローンを組んでまでも最高級の指輪を買う。
しかしだ。
それらは、いずれも買ったときは心ときめいても買ったと同時にしなびていく。
またはもっと上等のものをめざす。
これが、モノがふえていくカラクリなのだ。
男の子なら、まずミニカーに熱中する。
免許をとって、軽自動車でも買う。
給料取りになると、好みの国産車にいく。
そして、ベンツだアウディだ・・・・
究極はポルシェにフェラーリとなる。
しかし、ずっと続きはしない。
つまり・・・・
人間は「飽きる」のだ。